できる男の「ビジネススーツ」の基本
2020.03.24
1975
これからの季節、就職・転勤・転職など
新しい環境でスタートするという方も
多いのではないでしょうか。
できる男は「装い」にも決して手を抜きません。
外見がその人の第一印象を作り、
仕事をスムーズに行ったり、売り上げを上げる
ことに、実は大きな比重を占めていることを
認識しているからです。
例えば人を説得する時、スーツを着ていると、
説得に応じる確率が高く、Noを言われる際にも
理由をはっきりと話してくれる。
一方で、ラフな服装で説得した場合、
そもそも話をまともには聞いてくれない
という調査結果も出ています。
第一印象は3~10秒で決まるといわれています。
出来ると思わせる男のビジネススーツの
基本について、ご参考になさってください。
3つのビジネススーツスタイル
スーツスタイルは、お国柄を反映しているため
国ごとに異なります。
代表的な3つのスタイルは
「ブリティッシュスタイル」
「イタリアンスタイル」
「アメリカンスタイル」です。
ブリティッシュスタイル
ギリスはスーツ発祥の国。
ロンドンのサヴィル・ロウで作られ始めた
スーツです。
英国製の生地はしっかりとしているため、
引き締まった印象の正統派のスーツです。
固いイメージを必要とするお仕事の方には
お薦めです。
比較的、細見で背の高い方が似合います。
映画「007」のジェームスボンドが
着ているスーツといえばイメージしやすい
のではないでしょうか。
代表的なブランド
・ダンヒル(Dunhill) https://www.dunhill.com/jp
・ポールスミス(Paul Smith) https://www.paulsmith.co.jp/shop/
イタリアンスタイル
イタリア製の生地は薄手でしなやかであり
体の線に沿って流れる美しいシルエットのため、
セクシーな印象です。
エレガントなスタイルを好む方に
お薦めです。逆三角形のボディラインの方や
恰幅(かっぷく)の良い方が似合います。
代表的なブランド
・エルメネジルド セニア(Ermengido Zegna) https://www.zegna.jp/jp-ja/home.html
・ロロピアーナ(Loro Piana) https://jp.loropiana.com/ja
アメリカンスタイル
機能性と動きやすさを重視した
ゆったりとしているスタイルのため、
快適性を好む方にお薦めです。
お腹周りが気になる、太めで大柄という方でも
合わせやすいタイプです。
米国のトランプ大統領は典型的な
アメリカンスタイルです。
代表的なブランド
・ブルックスブラザーズ(Brooks Brothers) http://www.brooksbrothers.co.jp/
・ポールスチュアート(Paul Stuart) https://www.paulstuart.jp/
信頼を得るためのビジネススーツ
ビジネススーツの定番「シングルスーツ」
ビジネススーツには、「シングルスーツ」と
「ダブルスーツ」の2種類があります。
「ダブルスーツ」は重厚感と落ち着き感が
あり頼れる印象を作ることができますが、
ビジネスシーンの定番はスマートな
印象を作れる「シングルスーツ」です。
「シングルスーツ」はボタンの違いに
よって3つのタイプがあります。
●2つボタン
Vゾーンが大きく開いているため、
顔が小さく見えます。
ネクタイの縦線効果でシャープな
印象を与えます。
●3つボタン
ブリティッシュスタイルです。
Vゾーンが小さく全体が引き締まって
スマートな印象を与えます。
●段返り3つボタン
第1ボタンが隠れて見えない
タイプです。どちらかというと
カジュアルな印象です。
スーツは一番下のボタンは留めません。
また段返り3つボタンの一番上の
隠れボタンも留めません。
スーツのボタンは「座る時には外す」
というのが基本ルールです。
ビジネススーツの色と柄
ビジネススーツの色はネイビー、
グレー、ブラウンであり、
黒はビジネスでは着用しません。
黒は冠婚葬祭用で、マッドな黒が
お葬式用で、光沢感のある黒は
結婚式用となります。
柄は無地かストライプは
基本でフォーマルとなります。
チェックなどの柄は、
よりカジュアル寄りになります。
Vゾーンのバランスが大切
スーツを着る時はVゾーンのバランスが
とても大切です。このVゾーンの印象が
貴方の第一印象を左右します。
背広の襟のことをラペルといい、
「ラペルの幅:ワイシャツの襟幅:ネクタイの幅」は
「1:1:1」になるようにします。
Vゾーンのバランスが整っていると
すっきりとした洗練された印象になります。
ビジネススーツの着こなしのポイント
スーツは胸と背中で着ます。
格好良く品よく着こなすためには、
体型にフィットしていることに加え、
ワイシャツやネクタイとの
バランスが大切です。
ポイントをおさえておきましょう。
●サイズ感
肩が合っていることが重要です。
サイズが大きめの場合も小さめの場合も
背中にしわができてしまいます。
背中のしわはサイズが合っていないと
言っているようなものです。体
型にフィットした正しい肩幅のものを
選びます。
●スーツとワイシャツの見え方
ワイシャツは、本来スーツを
汚れから守る下着です。
背広を着たときにワイシャツは
ジャケットの袖口から1~1.5cm
出ているようにします。
同様に首周りも後ろ襟から
1.5~2cm出ているようにします。
●ネクタイの長さ
ネクタイの大剣がベルトのバックルに
かかる程度にします。
長い場合は、小剣を裏に折り込んで
調節します。
●ズボンの丈
ズボンの丈は、靴の甲に軽く
のるくらいの長さにします。
裾の仕上げは、1回折り曲げた状態の
「シングル」と2回折り曲げた状態の
「ダブル」があります。
小物の色
靴の色は必ず黒、ブラウンです。
ベルトは靴の色に合わせるのが
基本です。また、ビジネスシーンの
靴下に白いスポーツソックスは
適していません。靴下の色は
スーツや靴に合わせてネイビー、
グレー、ブラウン、ブラックにします。
靴下の長さにも気を配ってください。
スーツスタイルに合う靴下は、
ソファなどで足を組んだ際、
すね毛が見えてしまわないように
長めの丈のものです。
小物類もスーツとの統一感を
もたせるようにすることで
品よく仕上がります。
質感にも気を配ります。
ビジネススーツのお手入れ
スーツのお手入れはとても大切です。
長持ちするだけではなく、
常に良い状態で着ることができ
印象アップにもつながります。
①ローテーションをする
1日着たら、2、3日必ず休ませて
臭いや汗を取り除きます。
そのためには、少なくとも数着の
スーツをローテーションさせるのが
理想です。
②ブラッシング
着用後は、見た目以上にホコリが
ついています。汚れや傷み、
しわの原因になりますので
ブラッシングをします。
その際は専用のブラシを使用します。
大きめの豚毛のブラシがお薦めです。
背広の襟や肩、ポケットまわり、
ズボンの裾まわりなど
丁寧にブラッシングします。
③クリーニング
スーツを長持ちさせるためには、
頻繁にクリーニングに出す
必要はありません。
目安としては、ズボンの折り目が
はっきりしなくなってきたら、
クリーニングに出すタイミングです。
いかがでしたか。今回は、
ビジネススーツの基本を
ご紹介しました。
ビジネスシーンにおいて
スーツとは信頼を得るための
心強い味方です。
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